※陽泉のレギュラー陣が登場します。原作未読で、キャラバレがしたくない方はご注意を。
 ほんのちょっぴりお下品要素含みます。






























▼紫原は 夏風邪を ひいて 学校を 休んだ

 「(寒い、だるい、しんどい、気持ち悪い……早くお見舞い来てくんないかなあ……あー頭痛い)」

▼ピンポーン! 岡村が お見舞いに やってきた!

 「おおーい敦、大丈夫かあー?」

 「帰って」

 「開口いちばん帰れコール!?」

 「まじお呼びじゃねーし」

 「ちくしょうもうやだこの後輩! せっかくお前のことだから菓子類しか食わんじゃろうと思ってゼリーとかプリンとかアイスとか買ってきてやったのに! もう知らん! こんなもの ゼリー類は冷蔵室にしまってアイスは冷凍室に入れてわしはもう帰るからな! お前なんか食欲がなかったらせめてポ○リだけでも飲んでとっと寝ちまうがいいわいばかものー!!」

▼岡村は 帰っていった

 「(……ポカ○)」

▼紫原は 冷蔵庫まで 這いずっていった

 「(……あった。あと、なに……ゼリーと、プリンとその他……お、ゴリゴリ君……わかってんじゃんあのモミアゴリラ……) ゴリゴリ」

▼紫原は ゴリゴリ君を 食って 寝た
 そうしたら ピンポーン! 福井が お見舞いに やってきた!

 「おー敦、生きてっかー」

 「生きてるー」

 「そうかよかった、じゃーなー」

▼福井は 帰っていった

 「……? (何しに来たのあの人)」

▼紫原は 引き続き 寝た
 しばらくして ピンポーン! 劉が お見舞いに やってきた!

 「敦が死んでるって聞いて拝みに来てやったアル」

 「死んでねーし」

 「しっかし狭い部屋アルなー。こんなんじゃろくな葬式挙げられんアル」

 「だから死んでねーっつの。何なのあんたオレに恨みでもあんの」

 「クソ生意気な1年に恨みなら山ほどあるアルがガチで死なれたら困るので薬届けに来てやったアル。夏風邪はバカが引くものアルからな、この漢方薬でも飲んでバカ治すよろし」

 「風邪治す薬じゃねーのかよ」

 「じゃあねー」

▼劉は 帰っていった

 「(じゃあねーじゃねーよ何キャラだしあいつ……)」

▼紫原は 机に 置かれた 薬を ちらっと 見た
 ラベルに なぜか まいう棒の キャラクターが いた
 不覚にも 気になってしまった

 「(……ちょっと飲んでみよ) コクリ (ぶはっ、クッソまず……何置いてきやがったしあのアルアル野郎……!)」

▼紫原は うがいをして ふて寝した
 しかし おや? 紫原の 様子が……

 「(……? 何だろ、コレ、なんか……だるいのはちょっと楽んなったけど……むしろ熱いっつーか……コレ、って)」

▼ピンポーン! やっとのことで が お見舞いに やってきた!

 「ごめんね敦! 委員会の仕事思ったより長引いちゃって、ってうわ、何これ危なー……玄関先に冷○ピタ? 何でこんなとこに……って、ああ、福井先輩かなあもう、こんなとこに ほっぽってくんだからー。ん? こっちにはゴリゴリ君の空袋とポ○リ……敦、食べれるものちゃんとあったんだ。えっと、冷蔵庫は、っとうわあすごい大量の口当たりがいい食べ物。 きれいにしまってくれてるし、これは岡村先輩の仕業かなー。さすが陽泉高校男子バスケ部の良心。あ、私も一応おじやとか作ろうかと思って材料持ってきたんだけど、どうかな食べれる、 ってうわあ! 何このビン! 中身すごい色してるんだけど! ええー……えっと、漢、方? いや、ラベルに漢方としか書いてない漢方薬ってどうなのよ……しかもまいう棒の キャラクター描いてあるし……釣りでしかない」

 「…………

 「あ、敦、起きて大丈夫なの? ねー、もしかしてこれって劉先輩が置いてった? まあまさかほんとの病人に変な薬置いてくことはないと思うけど、一応これは飲むの控えた方が」

 「飲んじった」

 「ああー、手遅れか……って敦、顔まっか! やっぱりまだ熱あるんじゃないの? だめだってもうちょっと寝てなきゃ」

 「熱は、たぶんない」

 「あ、そうなの? ん? でもそれにしてはなんか手が熱い」

 「うん、熱い、すっげー熱い」

 「え? ん? ちょっと、あれ、何この手は、どこ触って、ってやっ、待って待って待ってちょっ、どうしちゃったの敦クン!?」

 「なんか………………ムラムラする」

 「えええええ、ってあっ、ん、らめー―――!!」











▼遅れて 氷室が お見舞いに やってきた
 しかし 玄関チャイムは 押さなかった

 「(……なんかいろいろ買ってきちゃったけど、これは……後日のために取っておいた方がいいかな)」

▼氷室は そのまま 帰っていった



お大事に!